国際理解プログラム“PICNIK”が提供する授業案


〜留学生と共に創るプログラム〜

PICNIKのワーキンググループが開発した、留学生を招いた授業の例です。授業案作成の際にご参照ください。ただしこれらはあくまで例であり、詳細についてはPICNIKコーディネーターと相談をして、学校の希望や実情、及び留学生の予定や資質などを加味して、最終的な活動を決定していきます。

小学校における具体的な取組例

A:多文化交流プログラム:主に児童と留学生がいっしょに遊んだり、交流したりする活動の例

活動名 対象 留学生の出身国・地域 ねらい 活動の概要
握手会をしよう 全学年 どの国でもよいが、複数の国の人々がいる方がよい。 直接ふれあうことにより、お互いが同じ人間であることを感じ合うことができる。 行事の初めなどに握手ゲームのような形で行う。世界のあいさつなどと併用し、挨拶をした後で握手をするなどの活動として行うとよい。
世界の人とあいさつしよう 全学年 どの国でもよいが、複数の国の人々がいる方がよい。 世界には様々な言葉や民族があることを知り、親しむことができる。 様々な言葉でのあいさつ(こんにちは、ありがとう)などを教えてもらい、ゲームなどの形で声に出して行う。同時に、その国の文化などと一緒に紹介する。
いっしょに遊ぼう 全学年 どの国でもよいが、複数の国の人々がいる方がよい。 日本や留学生の母国の遊びを通して、喜び、驚きを共有する。 児童が選んだ遊びや留学生の母国の遊びを紹介しながら、一緒に遊びを体験する。
韓国・朝鮮の遊びに触れよう 全学年 韓国 韓国・朝鮮の遊びに親しむ。 留学生が、韓国・朝鮮の子ども達の遊びを紹介し、実際にその遊びを体験する。
韓国・朝鮮のお話を聞こう 全学年 韓国 韓国・朝鮮に伝わるお話を日本語でしてもらい、朝鮮の文化に触れる。 留学生が、韓国・朝鮮の民話などを読み聞かせし、韓国・朝鮮の人々の生活について、写真やビデオで紹介する。
○○(国名)まるごと大発見! 中学年以上 希望する国を指定するか、コーディネーターにお任せにしてもよい。 留学生の出身国の自然、文化、くらしについて知る。 留学生の出身国を世界地図から見付けたり、国旗、国歌を知ったり、自然や文化、社会の様子を紹介してもらったりする。児童からの質問も交えながら、日本との関係などについても考える。クイズ形式などですると児童も参加しやすい。

B:多文化紹介プログラム:教科書の教材などに関連した活動の例

活動名 関連教材 ねらい 留学生の出身国・地域 活動の概要
モンゴルってどんな国? 2年生国語「スーホの白い馬」 スーホのふるさとの様子を知ったり、文化にふれたりする。 モンゴル
中国内モンゴル自治区
学習の後に、モンゴルの国土の様子をVTRで見たり、直接モンゴルの方にお話を聞いたり、馬頭琴の演奏を聴いたりする。
「三年とうげ」はどこにある? 3年生国語「三年とうげ」 韓国・朝鮮の文化に親しむ。 韓国 「三年とうげ」以外の昔話に触れたり、韓国・朝鮮の遊び・音楽などを楽しんだりする。また、韓国のくらしについて紹介してもらったりする。
日本と関係の深い国を知る 6年生社会「世界の中の日本」 日本が世界の国々と密接に関わりを持っていることを知り、その国の様子や文化に触れる。 米国、韓国、ブラジル、中国など日本と関係の深い国々 調べ学習を通して発表会をしたり、直接その国の人から話を聞いたりする。

C:多文化理解プログラム:留学生の専門性や特技を生かした活動の例

活動名 対象 留学生の出身国・地域 留学生の専門性など 活動の概要
環境を考える 高学年 アジア,南アメリカ,アフリカ諸国など 環境を研究する学生 環境学習などの一環として,熱帯雨林破壊の問題や砂漠化,オゾン層の破壊や各種環境破壊の問題を児童が調べた身近な環境とリンクさせて考える。
世界の音楽 全学年 特になし 母国の伝統楽器などの演奏ができたり,民族音楽に精通している学生 伝統楽器の音色を聞いたり,児童が一緒に合奏したりする。また,歌や踊りなども一緒に歌ったり踊ったりする。

参考:2005年度実施の授業例

分類 学年 留学生の出身国・地域 活動内容
A:多文化交流 6年生 中国・フィリピン それぞれの国のあいさつや簡単な言葉を習い、写真などで国の様子を紹介してもらいました。また児童からの質問にも答え、それぞれの国の子どもの遊びを体験しました。
B:多文化紹介 2年生 中国内モンゴル モンゴルの人々の生活や文化について、写真や地図を使って説明しました。子どものおもちゃ「シャガア(羊の骨)」に実際に触れてみたり、馬頭琴の演奏(CD)を聞いたりしました。


中学校における授業案

A:総合学習のテーマに関連して、留学生がお話をします。生徒の調べ学習の発表に参加することも
  できます。

番号 テーマ 内容 留学生講師

1

「留学生」ってどんな人? 京都で学ぶ留学生から、毎日の留学生活についてお話を聞く。どうして日本で勉強しようと思ったのか、日本に来て驚いたこと、困ったこと、京都についての感想、将来の夢など、日本という異文化の中で勉強する留学生の生き方に触れる。 全ての登録留学生

2

「多文化共生社会」って何だろう? 異なる言語や文化的背景を持つ人々が共に社会を構成する「多文化共生社会」について、留学生の出身国の現状についての話も交えながら、日本の多文化社会について考える。 社会学、コミュニケーション学などが専攻の留学生

3

イスラム文化圏の人々と生活 イスラム文化圏の人々の生活について、ムスリム(イスラム教徒)の留学生からお話を聞く。 (ラマダン、服装、禁忌など) ムスリムの留学生

4

世界の環境、
災害事情
環境系の学問を勉強している留学生から、自分の研究内容や母国の環境事情、災害管理事情などを交えて環境問題についてお話を聞く。
(微生物学、災害管理、持続可能な発展、他)
環境について学ぶ留学生

5

男女平等教育 留学生の出身国の家庭や社会における男女の地位、役割、男女間の機会均等に関する取り組み、女性への支援、差別の問題などについてお話を聞く。 全ての登録留学生

B:各教科で取り上げるテーマや国・地域に関連した留学生から、現地の様子をお話したり、実際に体験
   したりします。

番号 テーマ 内容

1

歴史 授業で取り上げた国や地域出身の留学生から、その国の歴史について詳しくお話を聞く。

2

地理 世界の様々な気候帯における人々の生活についてのお話を聞く。
(eg:モンゴルや中央アジアの遊牧生活、東南アジアなど熱帯地域の生活、ロシアなど亜寒帯地域などの生活、他)

3

音楽 世界の様々な国の民族楽器の音を聞いたり、世界の民族音楽を聞く。また外国ではどのような場面で演奏されるのか、留学生のお話を聞く。

4

家庭科 留学生の出身国の家庭料理を調理する。またどのようなときに食べられる料理なのか、その国・地域の食文化のお話を聞く。

5

体育 クリケット(イギリス、インド、オーストラリア)やテコンドー(韓国)など、外国のスポーツを体験して
みる。

6

倫理 留学生の出身国・地域における、人権、民族、差別などの問題についてお話を聞く。

C: 留学生が自国の文化や人々の生活、社会の様子などについて、写真や民族衣装、生活用具など、
   視覚教材も使用しながらお話します。その国の人ならではの思わぬ意見、物の見方、経験に触れる
   ことができます。

登録留学生出身国・地域 (2006年12月現在) 五十音順

アジア

インド、ウズベキスタン、韓国、タイ、台湾、中国(新疆ウイグル自治区を含む)、フィリピン、
ブータン、ベトナム

大洋州

オーストラリア

ヨーロッパ

イギリスケルト民族、ギリシャ、スウェーデン、スペイン、ブルガリア、ロシア

南北アメリカ

アメリカ合衆国、アルゼンチン、ブラジル、ペルー

アフリカ

ケニア


D:総合学習のテーマに関連して、留学生がお話をします。生徒の調べ学習の発表に参加することも
  できます。

番号 テーマ 内容 留学生講師

留学生と討論会 日本国内の問題について、あるいは日本と諸外国・地域との間にある問題について、留学生から以外な視点・観点を交えて討論会をする。 中級以上の日本語能力をもつ留学生

2

青年海外協力隊OBと留学生 青年海外協力隊OBの教師と、教師が滞在した国・地域出身の留学生がペアになって授業を行う。 青年海外協力隊派遣国・地域出身の留学生

3

就学旅行事前
研修
修学旅行で訪問する国・地域の簡単な挨拶、生活習慣など予備知識を留学生から学ぶ。 修学旅行訪問先
出身国・地域の
留学生

4

文化祭行事 生徒が企画したイベント(討論会、交流企画)に留学生が参加する。 全ての登録留学生